サクラノタヨリ
県政や県議会で感じたことを書いています

長かった決算特


11月19日、決算特別委員会が終了しました。10月30日から正味11日間、すべての
部局の20年度決算を18名の県議会議員が確認を致しました。


決算に関する委員会なのでいわゆる所管調査というものは原則質問できませんが、
20年度決算を受けて今後どのように取り組むかという趣旨の質問は可能です。


議員の本懐は質問にあると思っておりますので、私もすべての部局において質問
したいと思っておりましたが、事前調査が十分でなく、パーフェクトは達成できません
でした。


積み上げた高さがゆうに30cmを越す決算書の山から当日の担当部局の決算書を
抜き取り、さらに各部局が作成した「業務棚卸表」なる業務管理表と付け合わせ
ながら質問項目を決定していく作業は大変なことです。これが11日間続いた訳ですが、
質問の中身は第3者が評価してくださるとして、よく11日間できたなと思っています。


決算特の流れはまず担当部局の責任者(部長や局長)が20年度決算の概要と特徴
を説明します。その後、順次質問していくわけですが、18名もいますと一人当たり5問程度
が限界です。


さらにその5問も決算に関することでないと委員長より「所管調査は別の機会でお願い
します。」という指示が飛びますので、質問項目の選定は慎重になります。


それでも事前にデータをもらい、不用額の多さやコメントに記された具体的成果、前年度
決算との比較、業務棚卸表にある目標値との乖離等々、県民から預かった税金の使途
のチェックマンという意識で奮闘したつもりです。


過去3年間所属した常任委員会(文教警察・県民・産業)に該当する部の事業はある程度
わかっているので質問点を抽出しやすかったのですが、他の部局はそもそもの事業自体
の勉強から始めなくてはならず大変でしたが、本当に県政全体を勉強できるよい機会と
なりました。これを契機に県政事業の深堀りを進めていきます。

議会運営の行く末


11月19日、県庁本館の特別会議室の前は多くの県内マスコミの記者やクルーが集まり、
会議の進行を注視していました。


ご存じの通り自民党県議団の分裂劇です。結果として18名が政策会議という別組織を
作って自民党県議団から分かれるというものです。


最大会派であった自民党が分裂したことにより、議会運営は様変わりします。石川知事
時代、マスコミに「静岡県議会は1名を除きオール与党」と揶揄されてきました。川勝知事
になって自民党からは「是々非々で対応」というコメントが出された通り、与党と野党の
区分けが明確になってきました。


12月定例会以降、自民党政策会議のメンバーがどのような対応をするのか未定ですが、
私たちの会派平成21は川勝知事を支え、マニフェストの実現に向けて協力をしていくこと
に変わりはありません。


会派を構成するのは知事提案、あるいは議員提案の政策が実現しやすいように数を得る
ためであり、会派活動の本筋は県民の幸せに貢献できる政策を勉強し、執行部に提案
することにあります。


現在副政調会長を仰せつかっていますので、他人の家のごたごたに興味を抱くよりも
自らの会派の政策立案・提言能力の向上のための仕掛けをしていきたいと思っています。

恩師とのお別れ会

今日は市内での行事参加を失礼して東京に行って来ました。大学時代に大変
お世話になった恩師が9月に逝去され、お世話になった方々が本日一同に集まり、
先生とのお別れを惜しむ会が開かれたためです。


大学4年生のとき、教員採用試験に落ちた私に日産自動車を紹介して下さったのが
恩師である山本武彦先生です。先生は学生に大変厳しい方でしたが、本当に面倒見
がよく、世間を知らない学生が社会人になっても一人前にやっていけるよう、ご指導
下さった方で、私も学生時代によく怒られましたが、OB会などでお会いすると「元気に
やってるか」と声をかけて頂いたものです。私が今あるのも山本先生のおかげである
と言っても過言ではありません。謹んでご冥福をお祈りいたします。


本日のお別れの会にはOBの皆さんが全国各地から多数詰めかけ、思い出話に花が
咲きました。久しぶりに再会した先輩や同期、後輩とも昔話をすることができ、学生
時代を懐かしく振り返る一日となりました。


再会を機に皆で集まろうということになりました。何年経っても一緒に過ごした仲間との
友情は続くものです。「ご縁」というものを大切に、これからも過ごして行きたいと思った
帰り道でした。

総務部の決算チェック


本日は決算特別委員会の4日目。総務部の決算をチェックする日です。
午後一番目の委員として質問をしました。


(1)県の財務指標である「経常収支比率90%以下」が未達であるが、達成のための
  方策は?
(注釈)
 経常収支比率とは使い道が確定している予算比率のことで、予算の弾力性を
 示しています。法律や条例で使い道とその額が決められてしまうと県として戦略的
 な投資ができなくなりますが、本県の場合は使い道が決まっている率は93.8%
 (20年度決算)。戦略的経費はわずか6.2%しかありません。
 税収の落ち込みや基金取り崩し額が限界に来ていることなどの理由から、目標で
 ある90%以下にすることは困難な状況です。

(2)20年度発足した「しずおか税滞納整理機構」の成果と今後の取り組みは?
(注釈)
 個人県民税(自動車税や不動産取得税等)のうち回収ができていない未収額を
 回収するため20年度に県が市町と連携して立ち上げた回収機構。実際の回収や
 回収約束の取り付けを主な業務としています。

(3)県の福利厚生施設である「もくせい会館」の稼働率向上策は?
(注釈)
 県職員の研修や福利厚生を目的としたもくせい会館の宿泊率は36%、会議室
 利用率は68%となっていますが、維持費は7,000万程度かかっています。民間へ 
 積極的に貸し出すなどの工夫により県民負担率を下げる必要性があり質問し
 ました。

(4)県ホームページ製作費用と年間アクセス件数(5,660万件)の評価は?
(注釈)
 県民意識調査では18.8%の県民しか県のホームページにアクセスしていません。
 18.8%の県民だけのべで5,660万件もアクセスしていると言えます。
 一方で県当局に対して「県民への周知策は?」と聞くと大抵が「ホームページにて
 PRしている」と応えます。もっと多くの県民にアクセスしてもらう必要があり、これは
 企画局広報部にて確認することになりますが、アクセスしても利用しやすいホーム
 ページであって欲しいと思い質問しました。

(5)静岡市にある「地震防災センター」の機能を広く県民に利用してもらう策は?
(注釈)
 静岡県地震防災センター は県民に対し防災意識を高めて
 もらうための機能を有し、県内の防災関係者や町内会、婦人会、社会科見学等で
 多くの県民が訪れていますが、個人で訪問し防災意識を学ぶケースは少ないのが
 実態です。そこで移動式の簡易防災体験施設(地震体験車など)をフル稼働させ、
 「待ちの防災教育」から「県民のもとへ出向いての防災教育」にシフトすることで、
 防災教育機能を充実させるべきという主旨で質問しました。


総務部は財政を担当する部署であり、22年度予算立案で連日苦労しているところ
です。職員の努力に敬意を表しますが、税収が予想以上に落ち込む中で県民サービス
の質を落とさないためにも、より一層のムダの排除と未利用財産の売却や滞納税の
回収などによって歳入を増やす努力をしてもらいたいと要望しました。


それにしても決算特別委員会はすべての部局の20年度事業と決算を確認できるので
大変勉強になります。しいて言えばもう少し予習をして厳しい追求をしたいものですが、
時間的余裕がなく、その場しのぎになってしまっています。反省をして事前の決算書
確認に努めたいと思います。


でも・・・桜町少年は数学が大の苦手だったなぁ・・・。つらい毎日が続きます。

事業仕分けの功績


10月30、31、11月1日の3日間、川勝知事の肝いりで事業仕分けが行われ、
私も1日の午後、傍聴させてもらいました。


結果についてはすでに新聞報道でご存知の通りですが、現行どおりと判断された
事業はごくわずかで、県による見直しを求める事業が大半でした。


コーディネーター役を除く5名の仕分け人のうち3名は県民代表、2名は構想日本
から派遣された専門家です。当局から5分程度の説明があった後は専門家が
主導権を握って質問をしていきます。


沼津駅北口に整備される予定のコンベンションセンターに関わる事業については、
「利用見込み人数の積算根拠は?」
「なぜ最大見込みと最小見込みといった幅がないのか?」
「コンベンション施設が県内に多数ある中でなぜ沼津にも新たに作る必要があるのか?」
「県施設として他の県行政機能も統合する考えはないのか?」


・・・矢継ぎ早の質問に当局もたじたじです。既定路線で事業推進を考えていた当局
にとって、今回の事業仕分けは提案する事業そのものの原点に立ち返って見直すこと
ができたという点では必ずプラスになると思います。


最終的な決定権(事業を見直すか止めるか)は知事にありますが、このような民間の
視点で根本から事業を見直すことは大変有意義であったと思います。


事業仕分けを行うにあたり、県議会のチェック機能との整合性が問われています。
私たち議員も本会議場だけでなく、決算特別委員会や通常の常任委員会などで
県が提案する事業の必要性や継続性をチェックしていますが、斬新な視点で提案
される議案を見るという能力は年々衰えてくると思われます。


私たち議員も常に当選したての県民目線で、特に私は民間目線で提案される
予算や決算書を見ていかなくてはなりません。傍聴させてもらい、議員としての
原点に返り、常に納税者である県民の視点で当局提案をチェックすることを再認識
させられた1日でした。

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プロフィール

Author:桜町宏毅
静岡県議会議員
1965年9月6日生まれ
A型

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