5月29日に富士農林事務所に無理を言って、富士市内の県事業(農林関係)の
現地視察を行ってきました。本日はこの視察のレポートです。
1.江尾江川湛水防除事業 26年度完成予定 総事業費;16.7億円
江尾江川上部に建設している貯水池です。5年前の大雨で須津、江尾地区が冠水し、
大きな被害がでました。そもそも湛水防除事業とは、水田などの農地を保護する
ための事業ですが、宅地の冠水被害防止にも貢献しています。
2、愛鷹農道整備事業(2期) 24年度完成予定 総事業費;15.8億円
富士見台団地から昭和自動車学校前を通り、中里地区へ抜ける農道整備です。
根方街道が朝晩通勤車両で混雑していますが、この道路ができると大渕や
富士宮から沼津方面に抜ける車両が利用するので、根方街道の混雑解消が
期待されます。
4、オープンガーデン 井出さん宅(大渕)
市内に33か所あるオープンガーデン。自宅の庭を一般に開放することで、
花好きn人々の交流を図ることが目的。まだ十分な予算がないので、
パンフレットなどの整備が遅れていますが、機会があったらぜひ訪問して
みてはいかが。
4、富士南麓木材生産プロジェクト
富士市内の森林資源は大変品質がよく、建築材として非常に適した寸法に
成長しています。また、県内各地の木材生産地よりも緩斜面であり、比較
的木材を出しやすい地域ですが、開発が進んでいません。
森林の所有者がばらばらで、木材団地を形成できないのが伐採が遅れている
こと、そして国産材が外材との価格競争で利益が出ないので、そのまま
放っているのが理由とのこと。森林組合として、施主(森林所有者)からの
製材オーダーを待つのではなく、木材団地整備に向けた施主への働きかけが
重要課題のようです。
5、潤井川ため池整備事業 26年度完成予定 総事業費;3.3億円
潤井川の支川である小潤井川も大雨の時に氾濫する河川で、香西新田の
キャベツ畑が水に浸かる被害がたびたび発生しています。そこで、小潤
井川の支川である清水川を直接潤井川に流してしまおうという事業。
用地取得交渉に取り組んでいます。
農林事務所の人にはご苦労をかけますが、やはり現地を見ることはその
事業を理解する上で大切です。進捗はまたレポートします。