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サクラノタヨリ
県政や県議会で感じたことを書いています

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タイ、シンガポール視察報告 その6

静岡県東南アジア駐在事務所での業務についてのヒヤリング

応対者 県東南アジア事務所 吉住所長殿、芦澤副所長殿


静岡県東南アジア駐在員事務所における経済交流と観光交流について
<経済交流> 吉住所長より

・県内企業の海外展開支援は、円安の定着と東南アジアの成長鈍化
 により低迷。

・AECに対し、総括拠点や情報集約拠点をシンガポールに設置する動き。

・県産品の販路拡大として、シンガポールでの静岡フードフェア(6月)など、
 積極的に展開。しかし、思った以上に東南アジア内の特にタイの景気低迷
 やインドネシアの経済成長の鈍化が影響し、高級品(例;クラウンメロン等)
 は手控えの動きが強い。

・本県からも販路拡大の依頼が来るが、「売りたいもの」ではなく「現地が
 欲しがるもの」を提案してもらいたいので、まずは販路拡大したい現地に
 見に来てもらいたいと伝えている。

<観光交流>芦澤副所長より
・ASEAN諸国での観光展等出展(シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、
 インド)

・市町と連携したセールスも開催(タイとシンガポール)

・タイやシンガポールの富裕層の再訪日意欲が高い。宿泊施設の確保と、
 点でなく面で受け入れる各自治体の姿勢が欲しい。例えば、タイやシンガポール
 人は富士山は知っているが静岡県や富士市は知らない。富士市だけのもてなし
 でなく広域連携による受け入れともてなしをしてもらいたい。

県東南アジア事務所

マーライオン
シンガポールの夕焼け
マリーナベイサンズ
シンガポール 静岡セミナー
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タイ、シンガポール視察報告 その5

シンガポールからの訪日外国人の県内への誘客について

応対者 JNTOシンガポール事務所 所長 真鍋英樹氏 他
   (同行者;県東南アジア駐在事務所 芦澤副所長)

・JNTOの業務;シンガポール、マレーシア、インド等における訪日旅行
 促進のため、
 ①マーケティング
 ②日本向けツアー商品の企画販売
 ③広報活動
 ④旅行業界への情報発信
 ⑤MICEや教育旅行の誘致

・2015年訪日外客数は1,973万7,000人と過去最高。上位は中国、韓国、
 台湾だが、タイ、シンガポールからの訪日客も35%アップと好調。

・シンガポールの訪日観光状況について;人口334万人のうち、30万人が
 訪日(国民の1割が日本を訪問)。2015年は前年比で35.5%のプラス。

・6月と12月の学校休暇を利用して旅行に出かける。タイ同様に個人旅行
 (家族旅行)が主流。最近では女子旅や一人旅も増えてきた。

・2014年シンガポール訪日客の国内宿泊地;東京37.5%、北海道19.7%、
 大阪12.1%の順で、静岡県は上位10位に入らず。近年は九州、沖縄が
 伸びている。特に九州は7県合同で「九州」というブランドをアピールし、
 注目されている。

・国土が狭いこと、娯楽が限られていること、収入が多いことなどから、
 シンガポール人は海外旅行が好き。リピート率も高く、消費意欲も旺盛。

・富士山への関心は高く、多くはすでに山梨側からの眺望は見たという。
 同じ風景は求めないので、今後うまく誘導すれば駿河湾側(静岡側)を
 訪問する可能性大。

・マレーシアの訪日観光について
 人口2,962万人のうち、訪日は30万人。中華系の2割が訪日している。
 主な渡航先はタイ、シンガポール、インドネシア、中国の順で、近年は
 訪日客が伸びている。

・国内宿泊地は東京29.6%、大阪19.4%、北海道16.2%の順で、静岡県は
 山梨県についで第8位(2.4%)

・マレーシア人の楽しみは日本食を食べること、ショッピング、自然景勝地
 観光の順。団体旅行から個人旅行へのシフトが顕著。

・タイやシンガポールと違って気をつけるべきはムスリム対応。国民の約6割が
 ムスリムで、厳格な信徒が多い。食事には注意。料理名に材料を表記する
 など、きめ細かな対応が必要。

・マレーシア人観光客向けでムスリム対応に慣れておけば、その後のアラブの
 富裕層対応が比較的容易となる。

・シンガポール人の旺盛な旅行欲に、シンガポールエア以外にチャイナエア
 (台湾)や大韓航空も注目、他国への送客をビジネスとしている。

・JNTOとしては、各受け入れ都市までの送客はできるが、受け入れた自治体が
 どのように周遊または定着させるかまでは関与できない。1自治体だけでなく
 広域で連携し、飽きさせない工夫を。

jnto 世界遺産ポスター

タイ、シンガポール視察報告 その4

県内中小企業のタイへの進出状況について

応対者 浜松信用金庫バンコク駐在所長 吉田裕様
(アテンド;県東南アジア事務所 吉住所長)

・バンコク駐在の顧客 70社 中小零細企業を対象 8、9割は二輪や自動車
 関連。

・問い合わせ先で多いのはタイ、ベトナム、インドネシア。

・進出した企業が弱いのは経理関係で、この点をサポートするのが主な業務。
・2011年までの進出先は大手メーカーと、中堅企業、2011年からのアベノミク 
 スによる円安で東南アジアへの企業進出(中堅どころ)はひと段落かと思った
 ら、部品サプライヤーでなく中小規模のサポーティングストーリーの進出が
 伸びてきた。 生産や部品納入などの体系が整ったあとに必要なサービス分野
 で中小企業が進出。但し、二輪車、自動車関係は自前で有しているので、
 ここ数年の進出企業の会社規模は小さい。

・これからバンコクに進出を検討しているのが飲食業界。日本人が多い街での
 ビジネスに期待。または、省力化やカイゼン、環境技術などが期待できる。

・円安やBOI(恩典)内容の変更があっても、特別な技術(例;特殊なショットブラスト)
 があればビジネスとして成り立たせるのは可能。その企業のウリは何かをしっかり
 とPRできることが重要。

・単に人件費が安いからとか、第2のデトロイトとして部品納入ができると思ったら
 大間違い。タイは自動車業界が進出して久しいので、すでに体制が出来上がっている。

・AEC(アセアン経済共同体)圏内を丁寧に回ってみたが、まだまだインフラが整って
 いない。やはり東南アジアにおける日本企業の活躍する場は、タイかインドネシア、
 マレーシアというところか。

浜松信用金庫1

浜松信用金庫2

タイ、シンガポール視察報告 その3

タイからの観光誘客について

応対者 S.M.Iトラベル 静岡県タイ現地観光連絡員 上才泰尚氏

・SMIはタイから静岡県へのインバウンドのサポートデスク。

・現時点では静岡空港への直行便がないので、羽田や成田に降ろした
 タイからの個人客をいかに県内に持ってくるかで苦労している。

・最近では、タイ国内の観光業者を羽田経由で熱海に連れて行ったが

・駅前の賑わいにびっくりしていた。その後JRと組んで河津桜を見せに
 行ったが、こちらも駅前に桜並木通りがあって感動していた。河津桜や
 修善寺温泉などは羽田着地から県内誘導として効果的。PRしていきたい。

・タイでの現地スタッフが足りず、まだ富士山周辺への誘客が不十分。
 今後の課題。

・富士市には新幹線があり、大きな強みで優位性がある。

・日本には外国人の個人客を受け入れる旅行代理店が少ない。タイは
 個人客が多い。個人客といっても3家族くらいで6人から12人。1台の
 タクシーでは収まらず、1BOXタイプが不可欠。

・タイから日本の宿泊先手配やタクシー、施設の入館手続きなど、
 やることが多すぎて大変。日本国内に一括請け負ってくれる窓口が
 欲しい。沼津にはある。

・富士山観光、タイ人も興味ある。タイ人をターゲットにするなら、中国語や
ハングルと同じくタイ語の表記を充実させて。

・タイ人の嗜好は、有名な観光スポットで自分も写り込んだ写真を
 撮ること。富士山のポスターを見て感動したら、そこに行って自分の
 写真を撮り、SNSにあげて自慢したい、となる。富士山百景などの
 富士山の美しさを宣伝することも必要だが、外国人がその場所に行って
 写真が撮れるように整備すればかなり有効な観光ルートになる。
 市役所の屋上など絶景スポットを活用してみては。

・体験ツアーも好まれる。茶摘み、ブルーベリー狩りなどはいいかも。
 タイ人は怖いのは嫌い。スカイダイビングなどは無理。

・夜のツアーイベントとしての工場夜景、タイ人は関心がないか?
 岩本山夜景はいいかも。

・現地でのおもてなしで頼みたいのは、大型スーツケースの移動。立山
 黒部アルペンルートのすごいところは長野県側でスーツケースを受け
 取って富山県側に届いていること。富士山ビュースポットを見にいくのに
 スーツケースは邪魔。新富士駅でのお預かりや、ホテルへのお届け
 サービス、これはタイ人でなくとも喜ぶおもてなし。駅周辺のwifi整備より
 も必要かも。 ホテルにはwifiが整ってきたから、SNSに上げる環境は
 できつつある。

・外国人観光客が求めているのは宿泊地周辺の情報。宿泊先はネットで
 探せるが、宿泊地の周辺のどこに飲食店があって、どこにコンビニが
 あるか、旅する前に欲しい。ホテルのHPにこれらの情報が掲載されると
 喜ばれる。

・タイ人は食事にあまり金をかけない。ラーメン屋でも定食屋でOK。 但し、
 しらすは目がキラキラしていて苦手かも。好きなのはエビやカニ類。

・宿泊先はビジネスホテルで十分。家族や仲間が一緒に泊まれることが
 できればビジネスホテルやビジネス旅館で可。

SMI タイ観光

SMI 入口


タイ、シンガポール視察報告 その2

県内企業の現時点でのタイ進出の可能性ついて

応対者 バンコク週報 代表;臼井秀利様
(アテンド;県東南アジア事務所 吉住所長)

・バンコク週報は静岡県からタイにおける県内企業進出のサポート
 デスクとして業務を受託しており、最近の県内企業の進出状況
 について伺った。

・かつては製造業:その他産業が80:20で製造業の割合が高かったが、
 現在は50:50で製造業の進出が少なくなっており、最近では商社から
 の相談が多い。

・製造業が減少した理由
 1)恩典(BOI)の内容が変わった
 2)円安 現地生産で逆輸入のメリットがない
 3)軍事政権による内政不安 デモなど

・タイのアキレス腱は人材不足。単なる人がいないという面でなく、
 専門教育を受けて現地人をマネジメントができる人材がいない。

・これからタイ国が投資を期待する分野は、 医療、省エネ、環境、
 宇宙航空など。 日本のお家芸でもあり、成長分野として手厚く
 保護するため、恩典もこれらの分野に重点投資。しかし、期待が
 大きいが実力として追いついていない。

・今後の製造業の進出に際しては、タイ国内だけととらえず、AEC
 (アセアン経済共同体)圏内(例えばミャンマーやカンボジア、ラオス)を
 進出先として捉え、安い人件費でコストを抑え、また高付加価値の商品
 で勝負する。

・但し、タイとインドネシア以外の国ではインフラや恩典が整備されておらず、
 今後しばらくかかるだろう。進出のタイミングを見極める目が必要。

・タイと日本の信頼関係は歴史が物語っている。親日家が多い。例え中国
 マネーが進出しても、タイ国内では日本に対する信頼があるので、日本
 企業の海外ビジネスとして投資先には今後もあり続けると思われる。

バンコク週報

タイ・シンガポール視察報告 その1

2月7日(月)から2月12日(金)まで、ジヤトコも生産工場を有する
タイと、県東南アジア駐在所があるシンガポールに行ってきました。
何回かにわけて報告します。

その1 ジヤトコタイランド訪問
視察日;2016年2月7日(月)9:00~11:30

 ・2011年に手厚い国の恩典を利用してタイ進出を決断。当時は円高で、海外生産
  の方が有利であったので、主な納入先である日産、スズキ、三菱の工場の
  ちょうど中間にあるアマタナコン工業団地に決定し、突貫工事で工場を作った
  とのこと。当時の決断は間違っていなかったが、ここまで円安となるとは想定でき
  ず、現在の為替レートではメーカーの生産量が激減しているため、これに
  引っ張られて減産が続いている。

 ・2011年当時に採用した現地スタッフが定着し成長しているので、工場は現地
  採用者中心に回っている。やはり企業の肝は人材である。

 ・女性従業員比率80%は日本では驚異的な数字。産休前後3カ月で現場復帰
  するそうで、これには昭和の日本のように現在のタイは3世代同居で、子の
  面倒を親が見るという家族構成があるからとのこと。ある意味、日本の成長
  時代が今のタイか?
 
 ・タイ人の勤勉さと特に女性における手先の器用さが第2のデトロイトと言われ
  るほど発展したタイの自動車産業を支えている。

 ・日本駐在員との懇親会では苦労話を聞いた。タイには日本企業が多く進出
  しているので、普段の生活には不自由がないが、通勤が1時間以上かかる
  ことや、車の所有が認められていないので、行きたいときに行けないこと、また、
  帰任時に子どもの高校への編入で苦労したなど、駐在員ならではの課題も
  浮き彫りになった。県内企業の従業員も多くタイに駐在しているので、同様の
  課題がありそうだ。

平山社長と
JTL 屋外杉山
JTL 安全衛生旗

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桜町宏毅

Author:桜町宏毅
静岡県議会議員
1965年9月6日生まれ
A型

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