お騒がせしております「空港の立ち木問題」。県議会は11月6日に臨時議会を開催し、
滑走路を2,200mに短縮して暫定的に運用するための追加工事費1.1億円の支出につい
て賛成多数で可決しました。私も複雑な心境を抱えながら平成21の会派としての組織
決定を尊重し、賛成の立場で起立しました。
臨時議会の会期は1日。終了時刻は22時40分。議員になって最も遅い採決時間です。
11時間以上拘束されていたことになります。
新聞報道にもあるように、知事から提案された本議題に対し自民党と我が平成21、
公明党、会派に属さない議員1名が賛成、民主党無所属クラブと共産党、会派に属さ
ない議員1名が反対の立場となりました。
本議題の概要は11月5日の私のブログをご参照下さい。
11月5日のブログ採決に先立ち、討論が行われました。賛成派、反対派それぞれの主張は次の通りです。
<賛成派>
・空港開港が延期になったことに対する県の責任は重大である。
・知事および県当局は早い段階で立ち木の存在を認識しながら、県民及び県議会に
報告がなかったことは極めて遺憾である。
・開港延期となったことで損害を被る企業・団体は計り知れない。一刻も早い開港を
望んでいる県民および企業・団体の期待に応えなくてはならない。
・よって1.1億円の費用はあらたに発生し、2,200m滑走路という暫定的な運用になるが、
できるだけ早い段階で開港することが不可欠であるため、本案に賛成する。
・今後は地権者と誠心誠意交渉を行い、一日も早い2,500m滑走路による完全開港を
望む。
・なお、地権者には多大なご迷惑をおかけしているが、公共性の高い空港であること
から、複雑な想いもあろうかと思うが協力をお願いしたい。
<反対派>
・地権者は知事および県当局が責任を認め、公式な文書で謝罪するなど、県側の誠意
ある態度を求めているがこれに応えようとしないことはまったく理解できない。
・地権者の障害物を除去しようとする意志に対し、無理と決め付け、2,200mによる暫定
運営ありきでことを進めている。
・当面の開港のための2,200m滑走路用に1.1億円、立ち木問題が解決したとして完全
運用2,500m滑走路に復旧するのに6,000〜8,000万円かかる。はじめから2,500mで
開港すればこの約2億円もの税金投入は不要である。
・平成21年3月開港は地権者との胸襟を開いた誠意ある交渉を行えば実現可能で
ある。
よって本案には反対である。
さて、県民の皆さんの受け止めはどうでしょうか。地元や開港を待ち望んでいる人には
「7月と言わずできるだけ早く」という気持ちでしょう。一方空港自体の必要性に疑問を
感じている方には「また無駄な税金を使って・・・」というご意見。千差万別です。
空港が2,500m滑走路による完全開港するため避けて通れないのが地権者による
障害物除去の同意です。当該土地はもともと強制収用をしてきたところなので再び
強制的に県が用地を取得することは現実的には困難です。
とすれば知事またはしかるべき立場の人が地権者と話し合って障害物除去に向けた
協議を行わなくてはなりません。
しかし、今回の決定によって地権者の交渉に応じようとしていた気持ちが「断固拒否」
とならないか不安で仕方ありません。
とりあえず静岡空港は近いうちに開港できることになりました。しかし完全な形では
ありません。知事や空港部長が発する「(地権者に)誠心誠意をつくす」とはどんな
行動なのか?今議会では明確になりませんでした。これからの行動を今まで以上に
厳しくチェックしていきます。